株式会社レスキューナウ様 プロフィール

地震等の大規模災害、日々発生する鉄道遅延情報等、多岐にわたる危機管理情報をノンストップで収集しサービス提供を行う株式会社レスキューナウ様。 阪神・淡路大震災の際、大手マスコミから得られる情報とは別に、被災者側のニーズと被災地を支援したい人をつなぐための情報が必要であることに着目し、たとえピンポイントであっても、その情報ニーズに応えることが可能なサービスの実現を目指し、2000年に設立。危機管理情報を専門に扱う日本で初めての企業として、常に進化・成長を続けてきました。
24時間365日、専門スタッフが常駐。日常生活に不可欠な鉄道遅延情報や防犯情報をはじめ、自然災害・事故・事件に関わる膨大な情報を監視・精査・データベース化し、企業や個人、また地方自治体と連携のうえ、ウェブサイトやメールなどを通じて情報を配信する「コンテンツ事業」と、 危機管理のソリューションを提供する「危機管理サービス事業」が主な事業の柱となっています。

2015年には、総務省が普及に取り組んでいる「Lアラート(災害情報共有システム)」の 特定協力事業者(※)として、ヤフー株式会社の「防災速報」に採用されているほか、「Google 災害情報」、「Yahoo!ニュース」、「Yahoo!路線情報」、NTTぷららの「ひかりTV」、 また、ケーブルテレビ局の「J:COM」等多数メディアに向けても日々情報を提供しています。

※「Lアラート(災害情報共有システム)」とは、 災害やその発生の恐れなどに関して発表された公的情報を集約して、多数のメディアに一括配信する情報基盤のことで、 地方自治体や関連団体などの「情報発信者」と、 放送局や新聞社、ウェブメディアなどその情報を住民に伝える「情報伝達者」によって、効率的な情報伝達を行うことを目的としています。 その中間的役割を果たす「特定協力事業者」とは、「情報発信者」から受けるLアラート情報の監視、加工・編集を行い、 「情報伝達者」に対して一般ユーザに分かりやすいよう情報を提供するものです。

株式会社レスキューナウ 危機管理情報センター「RIC24」様 インタビュー

レスキューナウの心臓部ともいえる、危機管理情報センター「RIC24」。 24時間有人体制で稼動し、1日のべ約4000以上のウェブサイトやSNSなどを巡回・監視し、 また、交通機関やテレビ局、ラジオ局などにのべ180回以上の電話取材を行うそうです。 近年特に需要が高まっている、地震、台風、津波、火山などの自然災害情報や、 原発事故、火災事故、新型インフルエンザに至るまで、収集する情報の種類・量は膨大で、 年間配信実績は19万件以上にも及ぶといいます(2014年度実績)。 その「RIC24」で活躍するメル丸くん。実際どのように使われているのか、 センター長寳來(ほうらい)英斗様、副センター長水上崇様、 CS部次長筒井正彦様の3名に詳しくお話しを伺いました。

  1. 導入の経緯を教えて下さい
    危機管理情報センター「RIC24」では、毎日膨大な量のメールが届きます。 なかでも特に重要な緊急メールを、センターにいるスタッフが瞬時に情報を共有、 どこからでも気が付くよう知らせてくれる機器がないかと以前から探していたところ、 メル丸くんを見つけて「これは!」と思いました。 様々な警報装置はあると思いますが、視覚的に『光』というのは新鮮でした。
  2. 使用方法、導入の効果を教えて下さい
    導入当初はランプが光りっぱなしで仕訳ルールや検索キーワード等を調節するのが大変でした。 なんといっても受信するメールの件数が圧倒的に多いものですから…。 ただ、使用しながら調整していき、現在では、最重要の「Lアラート」を赤色で点灯、 次に光らせたい特定の単語等を黄色で光らせるよう設定しました。 緑色については、急ぎではないが必要な単語を拾わせています。
    メル丸くんはパソコンの画面よりランプが上に来るよう、高めの場所に設置しました。 フロアー内にいる全スタッフに『光』で警報できるようにしたかったからです。 更にはパソコンの画面上で繋がっている、第2危機管理情報センター「第2RIC」として2014年に設立された北陸事業所のフロアからも目視することができ、 情報の共有をタイムリーに行え、大変役立っております。
  3. 実際に使ってみて、メル丸くんへのご要望などあれば教えて下さい
    特に地震発生や天候悪化の際などには2~3分毎にメールが来るので、 ランプがほぼ光りっぱなしの状態となります。 ランプ消灯のためには一旦立ち上がりボタンを手動で押さなければならず、忙しいときなどは少々面倒です。 席に居ながらリモートで消すことができればと思うことがありますが、それ以外は満足しています。(※今後の検討課題とさせていただきます)
    音声については、業務上無線を聞く事や電話応対が多いので、 どちらかというと声が入ることが妨げになることもありますので現在のところは未使用です。 とはいえせっかくですので、活用方法を検討してうまく使ってみたいとも考えております。
  4. 今後の展望などあれば教えて下さい
    ひとつめにはまず、BCP(事業継続計画)に資するためのサービスを充実していきたいと考えています。 今まではテキスト情報を中心に情報発信をしてきましたが、今後はマップに落とし込むなど、情報のビジュアル化にも取り組みたいと思っています。
    ふたつめには、多言語対応です。 日本への観光客が急増している昨今ですが、 鉄道会社が発信する情報は英語においても一部対応程度です。 ところが、鉄道会社の表現方法は日本語であっても様々で、 それをレスキューナウでは統一した表現で質を保った情報提供をしておりますので、 さらにはそれを翻訳するとなりますとなかなか…。今後の課題です。 また、取材対象として国外の対応についても考えていきたいです。
    最後になりますが、現在レスキューナウでは、 公共交通機関である「鉄道」、日本国内の主要な「空港」等の情報を配信しています。 特に鉄道運行情報の路線カバー率は93.6%(営業キロ数での算出)であり、 全国規模でカバーしているのは弊社だけと自負しております。 今後は「道路情報」にも注力していきたいと思います。
    緊急時においては、その初動をいかに迅速に、かつ確実に行うかがその後の明暗を分けるといっても過言ではありません。 レスキューナウでは、実践を通じて培ってきたノウハウをもとに、 今後もお客様の緊急時初動体制の計画づくりから運用サポートまでお手伝いいたします。 そのためにも「RIC24」の役割は非常に重要と考えています。
<アイエスエイより>会社設立時の理念を今も変わらず実践し続けているレスキューナウ様。 センター長の寳來様をはじめ、スタッフが2キロ圏内に居住し、緊急時20分以内に駆けつけられるような体制を整えているそうです。 「同社には同じ「志」を持ったスタッフが集まっています」と話して下さいました。 メル丸くんの出番が増えるほど、事件、事故、または災害のいずれかが起きている場合が多く、喜ばしいことではありませんが、 情報を待っている多くの人々に対してメル丸くんも間接的ではありますが、 お役にたてていることが何よりです。この度はお忙しいなかご回答いただき、ありがとうございました。

≪導入企業様企業情報≫

企業名 株式会社 レスキューナウ
本社所在地 東京都品川区西五反田7-20-9KDX西五反田ビル1階
本社TEL 03-5759-6775(本社代表)
従業員数 53名
URL http://www.rescuenow.co.jp/
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