日本版HACCPは生鮮食品流通の現場でも対応が迫られています。特に近年の猛暑における冷蔵庫の温度管理は、食中毒事故を未然に防ぐばかりか、顧客への食の安全を担保する重要なテーマです。食材や食品の出し入れで、冷蔵庫や冷凍庫の庫内温度は変化します。また長年使い込んだ装置の能力低下に気づきが遅れ、過信していることもあります。ももことあやかは庫内の温度状態を的確に把握します。しかも計測ユニットは庫内に設置が可能で、人手をかけず安定した温湿度データを収集できます。
課題
Wi-Fi 方式の温度計測装置で試してみましたが、「電波が飛ばない」「ロガーを人が近づかないと取れない」「データを取るためにその場にいないといけない」など煩わしさも多く、頭を悩ませていました国が「食の安全・安心」を達成するため、HACCP の導入が勧められている。スーパMも長年HACCP に取り組み、加工食材の一次保管庫としてのバックヤードにある冷蔵庫、店舗内にあるショーケース冷蔵庫等の庫内温度を収集し記録することで、食品衛生法の遵法を担保する活動を2018 年から開始。
背景には、人が巡回して記録することへの限界や、記録データの信頼性等の課題から自動化を目指すことに。
最初は簡単に設置し電波でデータが飛ぶWi-Fi 方式の温度計測装置を設置したが、電波が飛ばない、ロガーを人が近づかないと取れない、データが取れるようになるまで1-2 分その場にいないといけない、等から頭を悩ましていた。また、計測装置は冷蔵庫の中に直接設置する(盗難や悪戯対策として)ので、動作温度も-20℃程度は必要だった。配線工事やメンテナンスの観点から、冷蔵庫の増設やリプレス時にもそのまま継続して使えることも必要でした。
解決策
ステンレスが貼られた扉3 枚を透してデータが取れるとは・・・!
HACCP リーダからももあやの通信能力に驚きの声。
WD100 の計測ユニットは、電池で10 年間駆動する。また動作温度は-30℃以上の環境でも稼働する。そこで、温度センサー搭載のWD100 を、バックヤードの冷蔵庫内、店舗のショーケース冷蔵庫内に複数設置。設置方法は、マジックテープを利用して計測ユニットを貼付固定。計測ユニットは、非常に軽量のためマジックテープでも十分な強度で固定できる。また、一般顧客が手の届き難い場所にも簡単に設置できる。
各計測ユニットからはLoRa 方式の無線通信で、バックヤードの事務室内に置かれたデータ収集サーバで全てデータを集約している。「ステンレスが貼られた扉3 枚を透してデータが取れるのは、いままでの機器はいったい何だったの!」とはHACCP リーダの声。データは、一旦NAS(ネットワークストレージ装置)に逐次収集し、これをPC の表計算ソフトで読み出し、変化のグラフ表示と日報作成。「表計算ソフトに簡単に取り込めるのは、ありがたい。まずは現場主導で各店舗に展開するのも費用面でありがたい。」との声。いままで試した機器は、電池がもって2 年。だれが電池交換するのかという課題も解決した。
店長からは、「こんなに簡単に確実に日報が作れるのなら、もっと他の冷蔵庫や葉物の管理にも使いたい」との言葉を頂きました。
導入に際して
店長は日に数度、エクセルを使って温度変化をグラフで確認しています。
管理部門は、既存のExcelを使えることに加え、店舗の冷蔵庫台数に合わせて計測ユニットを増設しても、エクセルで対応できる上に、本部には社内ネットワークで簡単にデータ収集と管理が行える点が好評です。
詳しいご案内・資料請求はお気軽にお問合わせ下さい
日本版HACCPは生鮮食品流通の現場でも対応が迫られています。特に近年の猛暑における冷蔵庫の温度管理は、食中毒事故を未然に防ぐばかりか、顧客への食の安全を担保する重要なテーマです。原材料や食品・製品の冷蔵・冷凍・売り場温湿度監視と管理、機器の予防保全にもももことあやかがお役に立ちます。