導入効果

• CO2濃度の見える化
• 効率的で的確な換気対策の実施
• 密閉防止対策による感染予防
• お客様へ安心と安全の提供

導入の経緯と課題

新宿K’s cinema様は84席の全席指定・定員入替制の映画館です。これまで、来場者数の制限（密集、密接回避）や衛生管理の徹底、空調システムによる換気、一部窓やドアを開放し、外気を取り入れるなどの対策を行ったうえで、お客様をお迎えしてきました。しかし、換気による密閉防止対策については、数字や視覚で確認することが出来ないため、対応の難しさを感じていました。

視覚による確実で効率的な管理、換気対策を行いたい・・・。

施設内の空気や環境の状態を可視化する必要性を感じ、さまざまな機器やセンサシステムを比較検討。施設は、劇場とロビーがビルの3階にあり、4階に管理室があります。フロアが分かれているため、計測データを収集するのに、Wi-FiやBluetoothでは通信の安定性に不安がありましたし、LANでは新たな配線工事が必要となり、密閉対策をすぐに始められないことが課題でした。

アイエスエイでは、それらの課題をクリアできるWD100シリーズの「室内環境モニタリングセット」（高性能CO2 濃度・温湿度計測センサとゲートウェイ+警告灯）をご提案しました。

課題解決へ向けて、機器の設置

WD100シリーズであれば、フロアをまたいでの通信も全く問題がなく、配線や電源の確保が不要な点、高性能なセンサーユニットである点、導入後すぐに計測を開始出来る点なども評価いただきました。

機器は、図の通り、劇場（2か所）、ロビー（2か所）、管理室（1か所）と、人が集まる可能性のある場所計5カ所に、『CO2濃度+温湿度センサ』を付属した計測ユニット（子機）を配置、親機と警告灯は管理室に設置しました。

導入後の様子：システム運用開始

計測データは、親機を介してクラウドに送信され、PC やスマホ、タブレットでいつでも確認出来るようになり、厚生労働省の定める『換気の基準となるCO2 濃度の数値』を基に基準の数値を設定しました。設定した数値を超えた場合には、メールによる通知や警告灯の『警子ちゃん』によるアラートが鳴るので、換気が必要な場合に確実な対応が可能となりました。

新宿K’s cinema様からのメッセージ

管理室で、モニタリングシステムと警告灯の『警子ちゃん』がいつも監視してくれているので、システム導入後は、スタッフ一同、今まで以上に安心してお客様をお迎えすることが出来るようになりました。

室内環境の可視化により、これまで視覚で確認することの出来なかった施設内の換気・管理体制が十分に整いました。新型コロナウイルス感染状況の先行きはまだ見えないものの、新宿K’s cinema では、お客様の”安心・安全”を最優先に感染防止策に努め、これからも映画文化の灯を守り続けるための取り組みを行ってまいります。