イベントポータルサイトのご案内
イベント期間:2019年4月27日(土)~2019年5月11日(土)
増穂登り窯×ISA×陶遊×NTT東日本 共同開催
「未来につなぐ伝統とIoTの環 山梨から送る陶芸仮想体験」
~伝統と最新IOTの融合がもたらすもの~
プロジェクトメンバーの共通の意義と目的
職人の伝統技術の継承、陶芸文化を未来へ繋げていくための取り組み。
現代では機会が少なくなった、登り窯による陶磁器焼成は、アマチュアや作家を問わず貴重な体験です。その伝統技法に最新のIoT技術を融合させ、焼成に立ち会えないユーザに対しても現場状況のリアルタイム画像や逐一変化する焼成温度、外気温などの視覚化データを居ながらにしてPCやスマホで確認できれば、ユーザは臨場感を持っての仮想体験が得られ、その結果、更なる陶芸への理解や展望を持てるようになり大きな意義があるものと考えます。また、これまで長年培われてきた焼成技術の”経験”や”勘”という伝統技法をデータ化することにより、伝統技術の継承へ貢献するとともに、日本の伝統文化のすばらしさを伝える事を目的とします。(焼成のイメージ写真:撮影/エスプレス・メディア出版『陶遊』編集部)
株式会社アイエスエイ(東京都新宿区、代表取締役:三反﨑 好弘、以下ISA)、株式会社エスプレス・メディア出版(東京都港区、代表取締役:坂井雅之、以下陶遊)と増穂登り窯(ますほのぼりがま)(山梨県富士川町、代表:太田治孝、以下窯元)と東日本電信電話株式会社(東京都新宿区、代表取締役社長:井上 福造、以下NTT東日本)、の4団体は伝統技術と文化の継承を目的として、最新IoT技術を活用した、登り窯焼成の公開実証実験を行います。
実証実験は、広く全国からプロ、アマを問わず、伝統的な登り窯での焼成を希望する参加者の作品50名分を募集(焼成費無料)し、誰でもどこでも登り窯焼成を体感できる、新感覚の陶芸仮想体験イベント「未来につなぐ伝統とIoTの環」として実施します。設置された現場カメラ、光回線を利用した動画配信とLPWA技術によって計測される3点の窯内温度、外気温度等をクラウド上で視覚化処理し、焼成に直接参加できない方にもPCやスマホで臨場感をもって仮想体験ができる仕組みを提供します。
今後、本実証実験等を通じて蓄積したデータの分析を積み重ねることで、登り窯焼成のノウハウをデータ化し、伝統技術伝承の簡易化へもチャレンジしていく予定です。
公開実証実験&仮想体験イベント詳細について
イベント開催の背景と目的
日本の伝統工芸である「陶芸」、その陶磁器焼成用の「登り窯」は、日本で古くから使われてきた窯のひとつですが、特別な技術(職人の勘や熟練の技など)、コストと時間、土地や排煙など環境条件の制約などから、年々焼成を行う窯元が減少しています。登り窯焼成の機会が減少することは、伝統的技法でしか味わえない陶芸作品の価値損失にも繋がり、技術伝承と文化継承の問題とも相まって危惧される状況と言えます。
この現状を憂いていた窯元の太田治孝氏とともに、ISA、陶遊とNTT東日本は、伝統や文化をより身近に体験してもらい、陶芸への更なる理解と参加者増加、職人の長年の経験や勘による「ノウハウ」のデータ化にも挑戦することを目的としたイベント「未来につなぐ伝統とIoTの環」を企画、開催することにいたしました。
【イベント概要】
ゴールデンウィークの2019年4月27日から5月4日にかけて、山梨県増穂登り窯で行う、薪による「登り窯」焼成の様子を、いつでも、誰でも、どこにいても、PCやスマホを通し、臨場感を持って”仮想”体験してもらうイベントです。事前に登り窯での焼成を希望する50人の作品を募集。抽選のうえ当選した50組の作品を「登り窯」の中に並べていくところから映像配信は開始。その後、5日間かけて薪をくべる様子や、逐一変化する焼成温度、外気温などのデータや映像を視覚化してライブ配信します。イベント期間中は、期間限定のサイトを公開しますので、陶芸ユーザだけではなく、誰でも登り窯での陶芸仮想体験に参加できます。詳細は、陶遊171号(2月23日発売号)、172号(4月23日発売号)でご案内します。
【イベント日時】
- 窯詰め 4月27日(土)~30日(火)
- 窯焚き 4月30日(火)夕方~5月4日(土)
- 窯出し 5月11日(土)10時~
※都合により変更になる場合があります。
【開催場所】
増穂登り窯(代表 太田治孝)
〒400-0514 山梨県南巨摩郡富士川町平林2144-4
焼成参加者募集のご案内
50名様無料焼成!
申込みは下記詳細をご覧下さい
増穂登り窯
伝統とIoTの融合という今までにない新しい試みに挑戦することで、伝統的窯の存在意義や価値を社会に届けることを目指します。登り窯による焼成への仮想体験・参加を通して理解者を増やし、伝統的な技法の継承への取り組みに貢献したいと考えます。今回は登り窯の焼成をその準備から実際の窯入れ作業、薪の投入による火の管理、更に窯出し等、現場窯作業の一切を参加者の協力のもと、運営管理(窯焚き)していきます。イベントの主催者となります。
代表 | 太田治孝 |
住所 | 山梨県南巨摩郡富士川町平林2144-4 |
URL | http://masuhonoborigama.com/ |
増穂登り窯では、山梨県内のアカマツやスギ、ヒノキなどの間伐材を使った自然エネルギーだけで陶器を焼成しています。窯場は山梨県富士川町(旧増穂町)平林、標高850mに位置しています。登り窯、穴窯、満寿夫八方窯などの薪窯でこれまで560回の焼成を実施し、世に送り出した作品は30万点以上になります。開窯当初から間伐材による薪窯焼成を続けており、再生可能エネルギーは環境負荷が少なく森の保全に役立つゼロエミッションです。現在は8基の窯があり、中でも代表的なのは、芸術家の池田満寿夫氏が考案した「池田満寿夫八方窯」です。平成19年度には、ストップ温暖化・活動コンテストの優秀賞を受賞。
雑誌『 陶遊 』
株式会社エスプレス・メディア出版
日本の伝統工芸である「陶芸」。熟年層以上の年代においては、趣味、興味のあるカルチャーとして根強い人気を誇っているものの、近年少しずつ陶芸人口が減ってきています。今回のような陶芸界にとっても新しい試みを行うことで、子どもを含めた若い世代が陶芸に関心を持つきっかけになることも期待。伝統技法の紹介にとどまらず、陶芸そのものの未来への継承を目指します。今回は、イベントの告知、作品の募集、管理、そして誌上での焼成作品紹介や関係者への取材など多岐にわたっての役割を担当。陶遊171号(2月23日発売号)、172号(4月23日発売号)にて告知記事、陶遊173号(6月23日発売号)にてレポート記事を掲載予定です。
代表取締役 | 坂井 雅之 |
住所 | 東京都港区三田1-1-15 三田ソネットビル4 |
URL | https://spressmedia.net/ |
陶遊は、「自ら創って楽しむ陶芸」をテーマに2000年に創刊。毎号、日本の行事や季節感を意識した旬の情報を取り上げ、写真解説による作り方をわかりやすく紹介しています。また国内外で活躍するプロ作家たちのインタビューや活動リポート、アマチュア向けの公募展や陶芸教室作品展、工房拝見などにスポットを当てた読者参加型の情報もお届けしています。今後はさらに陶芸から派生する趣味生活を充足するライフスタイル情報もプラス。広がりのある陶芸ライフを楽しむための情報誌としてリファインします。
株式会社アイエスエイ
先に開発し販売している陶芸窯の温度管理システム、窯おんどシリーズで陶芸界との関係ができましたが、今回は新しいセンサ用無線方式であるLoRa通信を採用して、高温度計測システムを構築、焼成の難しい登り窯に挑戦します。建築や土木分野対象である、3チャンネルで10年電池駆動が可能な熱電対センサ機器を活用し、LoRa方式の無線通信によりゲートウェイにデータを送り、クラウドに受け渡す役割を担います。
代表取締役 | 三反﨑 好弘 |
住所 | 東京都新宿区新宿6丁目24-16 |
URL | http://www.isa-j.co.jp/ |
ISAは今年創立40周年を迎えた、ネットワーク機器、電源関連機器のメーカーです。LPWAによる無線方式のセンサやゲートウェイを2018年に開発、販売。スマート農業への貢献をはじめ、ヘルスケア、食品関連やFA分野での温度、湿度、CO2、日射、水位、加速度などの物理量計測を目的とするあらゆる分野での導入が進んでいます。
東日本電信電話株式会社
本イベントへの参画を皮切りに「地域の文化資源の存続・活用」に向けた取り組みを検討していきます。過疎や高齢化、昨今の自然災害の頻発等を背景に、地域に存在する有形無形文化資源の継承、存続方法の検討が課題となっています。弊社の持つICTソリューションに多様なパートナーの技術を組み合わせることで、このような課題の解決につなげたいと考えています。なお、今回のイベントでは光回線とクラウド型カメラサービス「ギガらくカメラ」、IoT技術を組み合わせ、現代では希少となった登り窯の焼成について、臨場感ある仮想体験環境を提供する役割を担います。窯業を身近に捉えていただくとともに、収集したデータを分析することで、伝統技術の伝承につなげてまいります。
代表取締役社長 | 井上 福造 |
住所 | 東京都新宿区西新宿3-19-2 |
URL | https://www.ntt-east.co.jp/ |
NTT東日本は、東日本地域(※)において、最先端のICT技術を活かしたサービスの開発・販売、通信回線や基幹ネットワークの構築・運用等を行い、ビジネス・ライフスタイルの革新、安全・安心な社会を支える地域通信会社です。
(※) 新潟、長野、山梨、神奈川以東の17都道県